リアルで、ひぐらしのなく頃になりましたね。コミック版もやっと解決編が完結したようです。…「解決編」といっても、「目明し編」ではかなり悲惨な結末を迎えますが。

 1〜2巻は主に、「悟史君大好き!きゅん☆きゅん☆」といった感じの、頭の中がお花畑状態な詩音さんでした。ところが綿流し祭の夜を境に、詩音さんはおかしくなります。
 3〜4巻では、もう鬼そのものになっています。お魎を殺し、魅音を監禁陵辱し、公由さんまで吊るして…。詩音さんの蛮行はページを進めるごとにエスカレート。その表情たるや、まさに鬼そのもの!特に3巻で公由さんに対し言い放った「そしてあなたはその蔓延で燻された穢れた思考に汚染され迷信妄信許せないお前のような存在が許せない……」という時の表情が怖すぎます。
 しかし、「全然関係の無い人たちをたくさん殺してしまった」ということに気づいたときの、何かがガラガラと音を立てて崩れていくような虚しさは、なんとも言えません。そして詩音さんの最期、幸せな結末を夢見ても、醜い姿を晒して終わるというのも印象的です。決して美しく終われない、罪を犯してしまった人間の無様なさまがしっかりと描かれていたという点では、ゲーム版には無い演出で、非常に印象的でした。
 それにしても、漫画版を読んだ後だと、怖くてゲーム版はできなくなりますねw 実際、ゲーム版はビジュアル的にはそれほど怖くないですが…ね。